Re:sound 2021 spring report
適当なくらいがちょうど良い。
この日僕たちは、いつもの庭で音を鳴らし楽しむつもりだった。
会場はキャンプ場でもなく、イベントスペースでもなく。とあるカフェの裏庭。
つまりは音楽イベント用に設計されたわけでもなく、キャンプ場のように整備されているわけでもない。
過去に設営されたステージの床は雨風にさらされボロボロ。フロアと呼ぶに相応しいかは不明だが、そのスペースには廃材の山。
私たちが会場に着いたときはその景色があった。
渋滞を避けるべく早めに東京を出発し、予定通りに会場に着いたわけだが、現場では想定外の創作活動が開始するのである。
朽ちたステージの床を修復せよ。
このままでは、僕たちの時代に反したアナログセットは簡単に床を抜く。
夜露、雨風に耐えるために屋根を作れ。
単管パイプの骨組みを活かして大事な機材が濡れないように。使うのはキャンプ用のタープ。
廃材をゴミとするのか資源とするか。
丸太や何かの木の蓋、枠組みの木。
あっらいいな。大人数で囲めるテーブルが。だったら廃材で表現しよう。
Re:soundのコンセプトからすれば、使えないなら使えるように。使いたいならなんとか使えるように。
キッチリっていうよりは、少し適当なくらいでやる方が想定外のことも起きて、それが今の僕たちにはちょうどいい。
電源1つ。
それさえあれば僕たちは楽しめる.
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